月刊ブラック

備忘録+α twi:@dolly1004

ないないないないないないないないない

ノンフィクションというか、短い区間で定期的に文章を書こうと思って、ブログの記事を書くことに何度か挑戦していた。だが、何と言うか、別に人様に話せるような面白い体験なんてめっきりしてないし、何か書こうと思っても説教臭くなったり、つまらなくなったりする。
 
何にも書けないのでとりあえず思った事を書いてみようと思う。
 
とにかく大学研究というものに面と向かって働くようになった今日このごろ、人生がものすごくつまらなくなってしまった。とにかく日常がつまらない。大学にいるのがつまらない。完全に無。
 
 
■大学研究はクソ
 
何故つまらないかというと、まず第一に自分の研究はひどくつまらないものだし、やりがいもないものであるからだ。詳しく説明をすると長くなるので省くが、簡便に言うと電気化学的な分野で、水素エネルギーを作る反応に関わる、電極を研究している。「水素エネルギー」というと面白そうに聞こえるが、(これも研究室が特定されるため説明を省くが)、「きっとこの研究は将来に渡って絶対役に立たないだろう」という事が、うすうす分かってきてしまったのである。
 
これには2つ理由がある。一つめは小難しい言葉を使うので無視して構わない。
 
一つめには自分のやっている系は、もちろん実験室レベルなのだが、とてもじゃないがプラントレベルの系に応用する事は出来無いだろうという事。普通な事例に例えるなら、車のエンジンを作るためにぜんまい式ミニカーの歯車を研究しているようなものである。ぜんまい式をガソリン式のエンジンに応用するのには根本的な違いがある。
 
二つめは、教授があと数年で定年であり、とてもじゃないが研究が間に合わないという事である。
教授自体、やる気が無い。この前研究室に保険屋を呼んで、何らかの(個人的な!)契約を結んでいたが、その時聞こえてしまったのだ。「もうやる気がないからさっさと仕事は辞めてしまいたい」と。仕事にやる気が無いのはお互い様だし結構なのだが、まず目の前で言われると萎える(し、そういう話は研究室に持ち込むのではなく外のラウンジとかでする事である、ただでさえ大学まで呼んでいるのに)。それから、そんな事を言うくらいなら研究をまとめる準備だとか段階だとかに入ってほしいものである。
 
大体自分のやっている事の全てが、結局はなあなあで生きている老人の、手柄になる事自体腹ただしい。研究のテーマを選ばせて貰えるのならともかく、研究室の引き継いできた研究をやり、しかもそれは何ににもならないまま「結局無駄だったね」と教授の定年と共に葬り去られる。
 
まあそれから、あと単純につまらない。身にもならない。
 
「研究なんて楽しいものじゃないし辛いことばかりだ、そんなものだ」と言いたい人もいる。
 
そんな方々のためにまず鏡を見てほしい。
 
メガネをかけていますね? 
 
これがメンタリズムです。
 
■未来
 
他にも生活がつまらない理由がある。未来に希望が無いからである。
 
研究室に心身を壊され適応障害になったという話はまた別の機会にするとして、そのために私の就活は九月の終わりまでかかってしまった。決まったのは技術職、それしか無かったからである。
 
技術職という事はつまり、今と似たような生活が就職後も待っている、しかも一人暮らしで金を作らなければいけないからそれから逃れる事はできない。
 
今と違って賃金と顧客と目標が存在する仕事だからまだマシかもしれないが、自分は多分会社勤めに向いてないと最近感じている。いたくない場所に長時間いるのが耐えられないのだ、人と比較して。
 
というか我々の世代の未来に希望はない。これから先日本は必ず没落していくことだろう。そういうわけで政治的思想に傾倒したいところだが、右も左もバカばかりだから手がつけられない。
 
何にも希望がない、この生活が続くのか。
 
 
■孤独と死
 
他の友人はみんな研究室に慣れ親しみ、愚痴を言いながらも通っているから悩みを共有する事はできない。研究室に苦しんでいた少ない友人は、みんな辞めてしまった。
家族の中に大卒の者は居なく、バカなので話を理解してくれない。悩みを共有する事はできない。
 
どんどん眠くなって、脳みそがしびれている気がする。今まで楽しかった事が楽しいと思えない。今までやりがいを感じてきた事が、感じられなくなっている。とにかく無力感が激しく、自分は何もできないような気がする。
 
ストレスを感じると顔面や身体全体がけいれんするようになった。薬の副作用ではないと思う。ただこれがやっかいで、ストレスがひどいと脚のしびれや貧血のような症状も覚える。
 
今ではだいぶ慣れたが、「とうとうおれはここまで壊れてしまったのか」と途方もない気分になる事が多い。
 
小説は書いている。何にも書けない。昔は湧き上がっていた頭の泉が、今は止まっている(三週間前までは動いていた)。
 
 
■なんとかしなければいけない
 
とにかく、こんな退屈な毎日を、今後も生活しなければいけないのかと思う。絶望感をずっと感じている。楽しい気分になろうと何かをしていて、その間は少し忘れられるが、それが終わるとすぐにまた同じ気分に戻る。
 
ハースストーンも最近ものすごくつまらなく感じる。だがこれはネットでもみんな言ってるので私のせいじゃないと思う。
 
ゲームとかやってもすぐ何か昔の事のように思えてしまうな。ドキドキ文芸部なんかすごい面白く感じたんだけど、一週間くらいしか経ってないのにもう一年前にプレイしたように遠くへ行ってしまう。あとToSは何が面白いのかあんまり良くわからない。
 
ここまで書いてきて、精神科に通う事になった六月の時と、気分がほぼほぼ同じだという事に気づく。無くなったのは憂鬱な感情と自殺念慮のみだ。精神のせいもあるが、多分環境が本当に悪いのだと思う。でも逃れられない。大学には何百万円も払ってしまった。今更辞めるわけにはいかない。
 
なんとかしなければいけない。ただ、自分がどうやって暮らしていたか忘れてしまったと思う。
 
やる事が無いけど帰りにくいこの研究室の時間に、こうやって文章を書いていると少しはまともな気分になってくる事が分かった。今後もこの時間になにか書いていきたいと思う。出来れば何かを書く事で報酬を得られるような仕事に就きたいと思っているが、途方もない夢のように感じてしまう、昔はリアリティのある目標だったのにな。